本を「なぜ読むのか」を考える

こんにちは。

FX担当の清水一喜です。

2013年の夏
甲子園がざわつきました。

花巻東高校に
甲子園で話題となった
千葉くんという小柄な選手がいます。

準々決勝の鳴門高校戦では
相手投手に5打席で計41球投げさせ、
ファウルで粘って
全打席で出塁しました。

観客はざわめき、
解説者は首をかしげ、
ついには
「ダーティーだ」
という声まで上がりました。

しかし、その選手を育てた監督、
佐々木洋さんは静かにこう語ります。

「この子にホームランは求めていません。
 出塁できる形を考えた結果です。」

花巻東高校といえば、
大谷翔平選手や
菊池雄星投手を
輩出した名門校です。

しかし佐々木監督の指導は、
「全員に同じことをやらせる」
ものではありませんでした。

193cmの大谷選手と、
156cmの選手が同じ練習をしても
意味がありません。

それぞれの強みを活かす。

だからこそ、
“カット打法”
という答えが生まれました。

“カット打法”とは、
ツーストライクまで
バントの構えで揺さぶり、
追い込まれてからは
ボールを引きつけて
ファウルで粘り、
投手に球数を投げさせる戦術です。

ここで重要なのは、
技術ではありません。

大切なのは「考える力」です。

佐々木監督は
選手にこう問いかけます。

「一般的に本を読みなさいと
 言われますが、そもそも
 なぜ読む必要があると思いますか?」

大事なのは、
本を読むことではなく、
「なぜ読むのか」を考えることです。

花巻東高校では、
朝7時半から8時20分まで
全ての野球部員が出席し、
「花巻東の知恵」
と題した授業を実施しています。

その目的について、
佐々木監督はこう説明します。

「学校は答えを教えるところではなく、
 考え方を教える場所。

 野球の打ち方や投げ方を
 教えるところではなく、
 野球を通して考え方、取り組み方を
 教えるところだと思う。」

ここで意識しているテーマの1つが
「原因と結果」です。

運が悪かった。

流れが悪かった。

そういった言葉では終わらせません。

必ず原因があり、
結果があると教えます。

これはFXでも同じです。

・相場が悪かった
・タイミングが悪かった
・運がなかった

そう考えてしまえば、成長は止まります。

しかし、勝てるトレーダーは違います。

・なぜ負けたのか
・どの波形を見落としたのか
・ルール違反はなかったか

このように、原因を探し続けます。

佐々木監督はさらにこう話します。

「時間には投資と浪費があります。」

何となくチャートを見る時間は浪費です。

検証し、気づきを言語化する
時間は投資です。

花巻東高校の選手たちは、
「打てない」で終わらせません。

「なぜ打てないのか」を考えます。

多くのトレーダーは、
「負けた」で終わります。

ここに差が生まれます。

カット打法が批判されたときも、
彼らは周囲に流されませんでした。

自分たちにとっての
最適解を考え抜いたのです。

トレードも同じです。

一つの手法に出会ったら、
とことんそのルールを深く理解する。

ルールの長所や短所までです。

どのパターンが勝ちやすいのか?
どんな時に負けやすいのか?

そして毎回、原因を考える。

佐々木監督はこうも言います。

「人生はブーメランです。
 投げたものが返ってきます。」

雑なトレードは雑な結果になります。

丁寧な検証は安定した利益になります。

甲子園で生まれたカット打法は、
ただの戦術ではありません。

考え抜いた者だけが
たどり着く答えでした。

あなたの今日のトレードはどうでしょうか。

それは“投資”でしたか?

それとも“浪費”でしたか?

もし“浪費”だと思ったら
それを“投資”に変えるためには
どうすればいいでしょうか?

この問いの答えを、
より深く考えることが
なにより大切なことだと思っています。