それをすべきではない

こんにちは。

FX担当の清水一喜です。

最近、とてもおいしい和食を
食べる機会がありました。

その和食は、
「すごく手間がかかっている」
のではなく、ぱっと見には
「あまり手間がかかっていない」
ように見えます。

しかし、
ものすごくおいしいのです。

まず、良い素材が選ばれています。

そして、それを処理したり、
味付けする「加減」が
実に精妙なのです。

その「加減」の選択、
「それでいい」という判断は、
きわめて高度なセンスのもとに
行なわれています。

料理に限らず、音楽でも、
映画でも、デザインでも、
なんでもそうだと思うのですが、
いいものというのは
「やりすぎ」がありません。

いいものを作れる人というのは、
「何をやるべきか」を
わかっている以上に、
「何をすべきでないか」を
わかっています。

何かをしないという判断は、
決して無知なのではなく、
「それをすべきでない」という
知恵やセンスに
裏打ちされていることが多いです。

「それをやると、台無しになる」
ことがわかっているのです。

いいものを作れる人、
いわゆる「達人」は、
すべきことだけを行い、
すべきでないことはしません。

その高度なセンスや判断力は、
「手を加える」部分以上に、
「手を加えない」部分に
発揮されています。

これはFXの手法でも
トレードでも同じことが言えます。

面倒なルールや、
インジケーターがてんこ盛りの手法は、
決していいものではありません。

絶対に勝てないし、
トレードに関しても
ルールが複雑すぎて迷います。

同じように、
トレードする時のメンタルも、
シンプルな方がいいんです。

「この場合はトレードしない」
「この場合はしっかり狙う」

つまり、トレードをすること以上に、
「どんな時に手を出さないか」が
明確になっていることが大切です。

旅の荷造りと、
FXの手法づくりやトレードは、
けっこう似ています。

なにが必要かをあらかじめ想像し、
見極めること。

そして、その必要なものの形を整え、
できるだけ小さくシンプルにするために、
うまく配置して収めなくてはいけません。

「念のために」と余計なものを
入れがちだったり、
それを削るのに
意外と勇気がいるのも同じです。

麻雀放浪記の
阿佐田哲也さんの言葉に、

「人生、6勝4敗なら上出来だ」

というものがあります。

戦いやしのぎのセオリーを
しっかり身につけると同時に、
それとほとんど同じくらい
大切なこととして、
自然に人を愛することも
できるようになっておくべきなんだよ。

負けるときは、きれいに負けよう。

「あぁ、負けちゃった」
明るくそう言おう。

という言葉があります。

麻雀やトレードでも
負けることを考えたうえで勝負する、
その心構えはとても美しいです。

自分だけが勝ちまくろう、
稼ぎまくろうという考えではなく、
負けた相手のことも考えながら、
一緒に楽しみ、
いいゲームをプレイしようという
配慮を感じます。

私は、それくらいの気持ちで
トレードをするのが
いいと思っています。

FXで一番よくないのは、
「勝ちまくりたい」
「稼ぎまくりたい」
という自分の貪欲な欲です。

だからこそ、
「それをやると、台無しになる」
ことを理解しておく必要があります。

すべきことだけを行い、
すべきでないことはしない。

その考えで、
自分のトレードスタイルを
構築していけば、
「それをすべきでない」という視点が
しっかりと織り込まれた、
理想的な手法やトレードが
できると思っています。