決算発表を見て、
「売上も増えている」
「利益も大幅に伸びている」
「これは明日上がりそうだ」
と思ったことは
ありませんか?
ところが翌日、
株価を確認すると、
まさかの下落。
場合によっては、
好決算にもかかわらず
大きく売られていることもあります。
初心者の方にとっては、
「なぜ?」
と思う場面だと思います。
しかし、
株式市場では
これは決して
珍しいことではありません。
その理由は、
株価が単純に
「良い決算か」
「悪い決算か」
だけで
動いているわけでは
ないからです。
今回は、
良い決算なのに
株価が上がらない理由と、
決算発表を見る時に
確認したいポイントを解説します。
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◆ 株価は
過去より「未来」を見る
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まず覚えておきたいのは、
株価は基本的に
これから先の期待
を織り込みながら
動いているということです。
決算発表で出てくる数字は、
基本的には
これまでの業績です。
一方で、
投資家が知りたいのは、
「この会社は
これからもっと
成長するのか」
という部分です。
そのため、
今回の決算が
どれほど良くても、
今後の成長が
鈍りそうだと判断されれば、
株価が下がることがあります。
反対に、
今回の利益が多少悪くても、
今後の回復期待が高まれば、
株価が上昇することもあります。
決算を見る時は、
過去の数字と
未来への期待を分けて見る。
これがとても重要です。
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◆ 理由①
すでに株価へ
織り込まれていた
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一番よくあるのが、
好業績がすでに
株価へ織り込まれているケースです。
たとえば、
決算発表前から
「今期はかなり
良い数字が出そうだ」
と市場で期待されていたとします。
すると、
決算発表を待たずに
投資家が株を買い始めます。
株価は、
1,000円
↓
1,200円
↓
1,400円
と先に上昇する。
その後、
実際に好決算が
発表されたとしても、
投資家にとっては
「予想通りだった」
だけかもしれません。
すると、
新しく買う人が減り、
「決算まで持っていたから
ここで利益確定しよう」
という売りが増えます。
これが、
いわゆる
材料出尽くし
です。
ニュースだけを見ると
良い材料なのに、
株価は下がる。
株式市場では、
よく起こる現象です。
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◆ 理由②
市場の期待を
超えられなかった
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決算を見る時は、
前年同期との比較だけでは
足りないことがあります。
重要なのは、
市場がどれくらいの数字を
期待していたか
です。
たとえば、
会社の利益が
前年より20%増えたとします。
数字だけを見ると
十分良い決算です。
しかし、
市場では30%増益が
期待されていたとしたら
どうでしょう。
会社としては
20%増益でも、
市場からすると
「思ったほど
伸びなかった」
となります。
その結果、
株価が売られることがあります。
決算では、
「前年より良いか」
だけではなく、
「市場の期待を
上回ったか」
を見ることが重要です。
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◆ 理由③
来期予想が弱い
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私が決算を見る時に
特に気をつけているのが、
今後の業績予想
です。
今期の数字が
非常に良かったとしても、
会社が次の期について
「利益は減少する見込み」
と発表すれば、
株価が大きく下がることがあります。
なぜなら、
投資家は今期よりも
これから先を
見ているからです。
たとえば、
・原材料価格の上昇
・人件費の増加
・円高の影響
・需要の減少
・設備投資の増加
などによって、
今後の利益が
圧迫される可能性があります。
決算を見る時には、
「今回いくら稼いだか」
だけではなく、
「会社は今後を
どう見ているのか」
まで確認してみてください。
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◆ 理由④
中身を見ると
それほど強くない
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「過去最高益」
という見出しだけを見ると、
非常に良い決算に
見えるかもしれません。
しかし、
中身を確認すると
印象が変わることがあります。
たとえば、
本業の利益ではなく、
・保有株の売却
・不動産の売却
・一時的な補助金
・為替差益
などによって
利益が増えているケースです。
こうした利益は、
翌年も同じように
発生するとは限りません。
そのため、
私は最終利益だけではなく、
営業利益
も確認するようにしています。
営業利益は、
会社の本業で
どれくらい利益を
出したかを見る数字です。
売上が増え、
営業利益も増えている。
このような会社は、
本業そのものが
成長している可能性が
高くなります。
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◆ 理由⑤
決算前に株価が
上がりすぎていた
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決算内容と同じくらい、
重要なのが
決算発表時の
株価位置
です。
たとえば、
決算前の1か月で
株価が30%上昇していたとします。
かなり強い決算が
期待されている状態です。
その状態では、
普通の好決算程度では
投資家を驚かせることが
できません。
反対に、
決算前まで
株価が長く低迷していた銘柄が、
予想以上の好決算を出した場合、
大きく買われることがあります。
同じ決算内容でも、
発表前の株価位置によって
反応は変わる
ということです。
私は決算を見る時、
数字だけを見るのではなく、
「この株は決算前に
どれだけ上がっていたか」
も必ず確認します。
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◆ 上方修正でも
下がることがある
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初心者の方が
特に戸惑いやすいのが、
上方修正なのに下落する
というパターンです。
会社が利益予想を
上方修正したのだから、
普通なら株価も
上がりそうですよね。
しかし、
ここでも重要なのは
市場の期待です。
市場では、
もっと大幅な上方修正が
期待されていた。
あるいは、
上方修正そのものが
すでに予想されていた。
こうした場合には、
上方修正でも
株価が下落することがあります。
「上方修正=買い」
「下方修正=売り」
と機械的に判断すると、
うまくいかないことが
あるわけです。
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◆ 決算を見る時の
5つのチェックポイント
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では、
決算発表では
何を確認すればよいのか。
初心者の方なら、
まず次の5つを
見てみてください。
① 売上高
前年より売上が
伸びているか。
事業そのものが
成長しているかを見る
基本的な数字です。
② 営業利益
本業で稼ぐ力が
伸びているか。
売上が増えていても、
営業利益が減っている場合は
注意が必要です。
③ 進捗率
会社が予想している
年間利益に対して、
今どのくらいまで
達成しているか。
業績予想の達成可能性を
考える材料になります。
④ 今後の業績予想
会社が業績予想を
上方修正したのか、
据え置いたのか、
下方修正したのか。
今後の株価にも
影響しやすい部分です。
⑤ 決算発表前の株価
決算前にすでに
大きく上昇していないか。
期待がどのくらい
株価に織り込まれているかを
考えます。
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◆ 数字だけでなく
株価の反応も見る
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決算発表後には、
数字だけでなく
市場がその決算を
どう評価したか
を見ることも大切です。
たとえば、
好決算を発表した翌日に
株価が大きく上昇した。
出来高も
普段の数倍に増えている。
その後も
高値を維持している。
この場合、
市場から高く評価された
可能性があります。
一方で、
好決算なのに
大きく下落し、
翌日以降も戻らない。
この場合は、
数字だけでは分からない
何らかの懸念を、
市場が感じている可能性があります。
決算書だけではなく、
決算後の株価そのものも
一つの答え
と考えると、
分かりやすいです。
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◆ 決算翌日に
すぐ買わなくてもいい
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非常に良い決算が出ると、
翌日に株価が急騰することが
あります。
すると、
「今買わなければ乗り遅れる」
と焦ってしまいます。
ですが、
急騰直後に買うと、
その後の利益確定売りに
巻き込まれることもあります。
私は、
決算後に大きく上昇した場合、
・出来高は続いているか
・高値を維持できるか
・数日後も強いか
・5日線から離れすぎていないか
などを見るようにしています。
決算が良かったからといって、
翌日に必ず買う必要は
ありません。
一度市場の評価を見てから
考えても遅くありません。
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◆ 決算で大切なのは
「良い・悪い」ではない
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決算を見る時に
最も大切なのは、
「この決算は良い」
「この決算は悪い」
と単純に判断しないことです。
株価を動かすのは、
結果と期待の差
です。
好決算でも、
期待以下なら売られる。
多少悪い数字でも、
想定より良ければ買われる。
この考え方を知っているだけで、
決算発表後の株価を
理解しやすくなります。
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◆ まとめ
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良い決算なのに
株価が上がらない理由には、
・好業績が織り込み済み
・市場予想を超えなかった
・今後の業績予想が弱い
・利益の中身が弱い
・決算前に上がりすぎていた
などがあります。
初心者のうちは、
決算の数字を見ると
「増益だから買い」
と考えがちです。
しかし、
株価は常に
少し先を見ています。
決算を見る時は、
「良い数字だったか」
だけではなく、
市場が何を期待していて、
実際の結果が
それを上回ったのか
という視点を
持ってみてください。
この見方ができるようになると、
「好決算なのに
どうして下がるの?」
という疑問も
少しずつ減っていきます。
決算発表は、
企業を深く知るための
重要な機会です。
数字と株価の反応を
セットで確認しながら、
銘柄を見る力を
身につけていきましょう。