株価が1日で
5%、10%と上昇すると、
「この株は強い」
と思いたくなります。
もちろん、
大きく上昇することも
強さの一つです。
ですが、
私が銘柄を見る時には、
上昇した日の値幅だけで
判断しません。
むしろ注目するのは、
下がる時に
どんな動きをするか
です。
強い銘柄には、
値動きにいくつかの
共通した特徴があります。
それを知っておくと、
「ただ急騰している株」
と、
「継続して買われている株」
を見分けやすくなります。
今回は、
私が普段チャートを見る時に
意識している
強い銘柄の
値動きの癖
についてお話しします。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 強い株は
ずっと上がるわけではない
━━━━━━━━━━━━━━
まず覚えておきたいのは、
強い銘柄でも
毎日上がるわけでは
ないということです。
株価は、
上昇
↓
調整
↓
上昇
↓
調整
を繰り返しながら
動いていきます。
そのため、
数日下がったからといって、
すぐに
「弱くなった」
と判断する必要は
ありません。
大切なのは、
下がり方と
その後の戻り方
を見ることです。
ここに、
強い銘柄と弱い銘柄の
違いが出やすくなります。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 特徴①
下げ幅が比較的小さい
━━━━━━━━━━━━━━
まず私が見るのは、
下落した時に
どこまで売られるか
です。
たとえば、
日経平均が大きく下がった日に、
多くの銘柄が
3%、4%と下落している。
ところが、
ある銘柄だけは
1%程度しか下がらない。
こういう株は
少し気になります。
市場全体に
売りが出ているのに、
その銘柄には
「下がったら買いたい」
という投資家が
いる可能性があるからです。
もちろん、
1日だけでは
判断できません。
しかし、
地合いが悪い日に
何度も下げ渋る銘柄は、
それだけ買い需要が
強い可能性があります。
私は、
上昇率ランキングだけでなく、
相場が悪い日に
何が下がらなかったか
を見ることも
大切にしています。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 特徴②
押しても戻るのが早い
━━━━━━━━━━━━━━
強い銘柄には、
下落しても
戻るのが早い
という特徴があります。
たとえば、
3日ほど調整した後、
すぐに買いが入り、
数日で元の高値付近まで
戻ってくる。
こうした動きです。
一方、
弱い銘柄の場合は、
一度下がると
なかなか戻らない。
少し上がっても、
すぐ売られる。
そして、
安値を更新していく。
この違いがあります。
私は、
「何%下がったか」
だけでなく、
何日で戻したか
も見るようにしています。
戻りの速さは、
その銘柄を買いたい人が
どれくらいいるかを考える
一つのヒントになります。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 特徴③
高値付近で粘る
━━━━━━━━━━━━━━
株価が大きく上がった後、
そのまま高値付近で
横ばいになることがあります。
初心者の方からすると、
「上がらなくなったから
弱いのでは?」
と思うかもしれません。
ですが、
私は必ずしも
そうは考えません。
大きく上昇した後には、
利益確定の売りが
出やすくなります。
それでも株価が
大きく下がらず、
高値付近を維持している。
これは、
売りを吸収するだけの
買いが入っている可能性が
あります。
たとえば、
1,000円
↓
1,300円まで上昇
その後、
1,250円から1,300円付近で
何日も推移する。
こうした形なら、
「高くなったから
大量に売られている」
というより、
「高い価格でも
買いたい人がいる」
と見ることもできます。
高値圏で
崩れないということ自体が、
強さを表している場合が
あるのです。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 特徴④
高値を更新した後に
すぐ戻されない
━━━━━━━━━━━━━━
過去の高値を超えることを、
高値更新や
ブレイクアウトと呼びます。
ここで私が見るのは、
高値を超えたことだけでは
ありません。
大切なのは、
超えた後に
その価格を維持できるか
です。
たとえば、
これまで何度も
2,000円で止められていた株が、
2,050円まで上昇した。
しかし翌日には
1,950円へ戻った。
この場合は、
高値を超えたものの
売りに押し戻されています。
一方で、
2,000円を超えた後も
2,050円
2,080円
2,100円
と高い水準を
維持できている。
こうした銘柄は、
これまで売りが出ていた価格帯を
乗り越えた可能性があります。
私は、
「高値を超えたか」
よりも、
高値を超えた後に
どう動いたか
を重視しています。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 特徴⑤
安値が少しずつ上がる
━━━━━━━━━━━━━━
強い銘柄では、
調整するたびに
安値が少しずつ
高くなることがあります。
たとえば、
最初の安値が
1,000円。
次の押し目が
1,100円。
その次は
1,180円。
このように、
下がっても
以前の安値までは
戻ってこない。
これは、
「もっと安くなったら買おう」
と思っていた人が、
安くなる前に
買い始めている可能性があります。
結果として、
買いが入る価格が
少しずつ上がっていきます。
チャートを見る時は、
高値だけでなく
押し目の安値が
どこにあるか
にも注目してみてください。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 強い銘柄ほど
「押しが浅い」ことがある
━━━━━━━━━━━━━━
欲しい銘柄が上昇すると、
「もっと下がったら
買おう」
と思うことがあります。
ところが、
本当に強い銘柄ほど
思ったほど下がらないことが
あります。
大きく押す前に
買いが入ってしまうからです。
たとえば、
25日線までの調整を
待っていたのに、
5日線付近で
反発してしまった。
そして、
そのまま高値を更新する。
こうしたことがあります。
このような銘柄では、
「安く買いたい」
という気持ちが強すぎると、
いつまでも買えません。
もちろん、
だからといって
高値を無理に追いかける必要は
ありません。
重要なのは、
その銘柄の
普段の押し方を知ること
です。
深く調整する銘柄なのか。
浅い押しで反発する銘柄なのか。
過去の値動きを見ると、
その銘柄特有の癖が
見えてくることがあります。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 地合いが悪い日に
強さが分かりやすい
━━━━━━━━━━━━━━
私は強い銘柄を探す時、
相場全体が上昇している日より、
むしろ下落した日に
注目することがあります。
全面高の日は、
多くの銘柄が上がります。
そのため、
本当にその銘柄が強いのか、
単に地合いに乗っているのかが
分かりにくいからです。
反対に、
日経平均やTOPIXが
大きく下落した日に
・ほとんど下がらない
・一度下がっても戻す
・プラスで終わる
・高値圏を維持する
といった銘柄があれば、
相対的な強さが
見えやすくなります。
私はこれを、
悪い日に強い株を探す
という感覚で見ています。
地合いが回復した時に、
こうした銘柄へ
資金が入りやすくなることも
あるからです。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 急騰株と
強い株は違う
━━━━━━━━━━━━━━
ここは特に
注意してほしいところです。
1日で15%上がったからといって、
必ずしも
強い銘柄とは限りません。
材料によって
一時的に資金が集中し、
急騰しているだけのことも
あります。
翌日には大きく下落し、
その後も戻らない。
これでは、
継続的に強いとは
言いにくいです。
私が考える強さは、
瞬間的な上昇率ではなく、
強い状態を
維持できること
です。
急騰した翌日以降も
高値を維持できる。
押しても戻る。
相場が悪くても
大きく崩れない。
このような動きを
何日か確認することで、
本当の強さが
見えやすくなります。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 強い株でも
買う位置は大切
━━━━━━━━━━━━━━
強い銘柄を見つけても、
どこで買ってもいいわけでは
ありません。
すでに短期間で
大きく上昇した後なら、
一度調整する可能性があります。
強いからといって
焦って飛び乗ると、
買った直後に
調整へ入ることもあります。
そのため、
強さを確認した後は
・少し調整するのを待つ
・高値圏のもみ合いを見る
・前回高値を維持できるか見る
・反発を確認する
など、
エントリーする位置も
考えます。
強い銘柄を選ぶことと、
良い場所で買うことは別。
この二つを
分けて考えることが
大切です。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 私が強い銘柄を見る時の
チェックポイント
━━━━━━━━━━━━━━
私がチャートを見る時は、
次のような点を
確認しています。
・地合いが悪くても
下げ幅が小さい
・下落後の戻りが早い
・高値付近を維持する
・高値突破後に
すぐ押し戻されない
・押し目の安値が
切り上がっている
・大きな下落を
繰り返していない
全部がそろう必要は
ありません。
ただ、
こうした特徴が
いくつも見られる銘柄は、
単に今日上がっているだけではなく、
継続的に買われている可能性が
あります。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ まとめ
━━━━━━━━━━━━━━
強い銘柄を見る時は、
上昇率だけに
注目しないことが大切です。
私が特に見るのは、
下がった時に
どう動くか
です。
強い銘柄には、
・下げ幅が小さい
・戻りが早い
・高値付近で粘る
・高値更新後に崩れない
・安値が切り上がる
といった特徴が
見られることがあります。
株価が大きく上がった日に
強い株を探すのではなく、
相場が悪い日に
何が強かったのかを見る。
この視点を持つだけでも、
銘柄の見え方は
かなり変わってきます。
そして、
強い株を見つけても
慌てて買わないこと。
値動きの癖を観察し、
その銘柄が
「どんな時に押すのか」
「どこで買いが入るのか」
まで見るようにすると、
エントリーの判断にも
役立てやすくなります。
ぜひ明日から、
上昇率ランキングだけでなく、
下がらなかった銘柄
にも注目してみてください。