こんにちは。
ソーシャルインベストメントの株式担当「西田」です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
先週は2026年春号の四季報が発売されました。
一方で本日の相場は、日経平均が大きく下げるなど、かなり荒い値動きとなっています。
こうした局面では、気になる銘柄があっても焦って飛びつくのではなく、まずは全体の地合いを見ながら冷静に候補を整理していくことが大切です。
割安だと思って買っても、回復するまでに思わぬ時間を要することは少なくありません。
その点も踏まえながら、今回の内容をご覧いただければと思います。
四季報は情報量が多く、慣れないうちは
「結局どこを見ればいいの?」
「材料が多すぎてよく分からない…」
となりがちです。
そこで今回は、中期目線で私が気になった銘柄を、ポイントを押さえながらご紹介していきます。
もちろん今回も、
「この銘柄を明日すぐ買ってください」
という話ではありません。
こういう全体が大きく崩れている日は、仕込み場を探す視点も大切ですが、まだ無理に動かず様子を見る判断も十分に有効です。
大切なのは、企業の変化や強みを見つけ、次のチャンスに備えて自分なりの判断材料として積み上げていくことです。
そのヒントになるような内容をテーマごとにお届けいたしますので、ぜひ気軽に読み進めてみてください。
それでは、参りましょう。
【目次】
連続増配・高配当
日本セラミック
東陽テクニカ
アマダ
今後の成長に期待
種まき銘柄
GMOインターネットグループ
note
サナエノミクス
トヨタ自動車
TIS
AI関連
日本電設工業
ADEKA
大化け期待株
レンゴー
トライアルホールディングス
※記載のPERおよび予想利回りは参考数値です。
株価の変動等により、最新の数値と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
【1. 連続増配・高配当】
【① 日本セラミック(6929)】
PER19.96倍 配当4.64%
ADAS関連で注目の高配当株
▶どんな会社?
センサー分野に強みを持つ電子部品メーカーです。
▶注目ポイント
・ADAS向け安全センサーが搭載車種の生産増で拡大
・赤外線センサーも米国通販サイト向け防犯カメラ用途が好調
・中期計画では営業利益71.5億円、ROE12%を目標
・自己株取得もあり、株主還元姿勢にも注目
▶狙い方
高配当に加えて、成長分野のセンサー需要も追い風です。
業績の伸びを見ながら中期で追いたい銘柄です。
【② 東陽テクニカ(8151)】
PER17.68倍 配当3.97%
連続増配 × 防衛・計測
▶どんな会社?
計測機器や評価システムを手がける技術系商社です。
▶注目ポイント
・先進モビリティ向けの大型案件が後半寄与
・EMCは開発費一巡で採算改善が進む見通し
・脱炭素・エネルギー事業も低採算案件が減少
・監視用電子機器のソニックガード子会社化で防衛関連の広がりにも期待
▶狙い方
連続増配に加え、利益改善の流れが見える点が魅力です。
地味でも中身が強い銘柄としてチェックしたいところです。
【③ アマダ(6113)】
PER22.58倍 配当2.72%
設備投資 × 自動化需要
▶どんな会社?
金属加工機械で知られる大手機械メーカーです。
▶注目ポイント
・受注残は多いものの、納入遅れで前期は減益
・一方で27年3月期は買収企業の寄与が期待
・米国データセンターやアジア半導体投資が活況
・国内でも防衛や半導体向け投資が追い風
・複雑な工程を自動化するライン提案も増加中
▶狙い方
利回りはやや控えめですが、設備投資関連の回復と自動化需要の広がりが魅力です。
中期での業績上向きに注目したい銘柄です。
【2. 今後の成長に期待 種まき銘柄】
【① GMOインターネットグループ(9449)】
PER13.19倍 配当2.75%
インフラ × AI・セキュリティ
▶どんな会社?
ネット接続や決済、金融などを手がけるネットインフラ大手です。
▶注目ポイント
・ネット接続や決済は契約件数増と単価上昇で好調
・新規のGPUクラウドも黒字化が進展
・セキュリティ分野はサイバー対策需要が拡大
・金融もFXの取引増で収益を押し上げ
・配当性向33%以上の方針も安心材料
▶狙い方
既存事業の安定感に加え、AIやセキュリティといった成長分野にも手を打っています。
中期でじっくり育つか見ておきたい銘柄です。
【② note(5243)】
PER46.95倍 配当0%
会員増加 × 収益化前進
▶どんな会社?
個人向けメディアプラットフォーム「note」を運営する会社です。
▶注目ポイント
・主力のnoteは機能改善などで個人向け会員数が拡大
・法人向けのnote proもキャンペーン終了後の有料化が進展
・AI活用による効率化や固定費の抑制も進む
・広告導入など収益化の手も広がりつつある
・生成AIの国家プロジェクト「GENIAC」関連でも注目
▶狙い方
配当はなくPERも高めで、値動きは軽くなりやすいタイプです。
ただ、会員拡大から収益化へ進む流れは面白く、成長株として中期で見ておきたい銘柄です。
■ 3. サナエノミクス関連株
【① トヨタ自動車(7203)】
PER14.3倍 配当2.85%
世界販売反発 × 収益改善
▶ どんな会社?
世界トップ級の自動車メーカー。
HVや世界販売の強さが
改めて注目される大型株です。
▶ 注目ポイント
・世界販売は1130万台と前年比プラス見通し
・関税影響は大きいものの、原価改善で営業減益幅を圧縮
・27年3月期は好採算のHVが日米欧で好調見通し
・価格改定や一部吸収によって収益改善も期待
・収益体質や事業連携の強化にも注目
▶ 狙い方
大型株なので
短期で派手に動くというより、
悪材料をこなしながら
収益改善を待つタイプです。
HVの強さと経営体制の変化を
見ながら中期で追いたい
代表格です。
【② TIS(3626)】
PER15.25倍 配当2.25%
増益継続 × 企業DX需要
▶ どんな会社?
企業向けシステム開発や
運用を手がける
大手ITサービス企業です。
▶ 注目ポイント
・製造業向けを軸に産業向け案件が好調
・金融向けでも好採算案件の獲得が進展
・製造業のERP更改や基幹システム刷新需要が旺盛
・賃上げ負担や買収の影響を吸収して営業増益が続く見通し
・フィクセル社の吸収合併で事業体制の強化も進む
・生成AIを活用できる大規模言語モデルの導入支援も材料
▶ 狙い方
派手さよりも、
着実な増益を評価したい
IT銘柄です。
企業のDX投資や
基幹システム更新の流れが
続くなら、
中期でじわじわ評価されそうです。
■4. AI関連と周辺有望株
【① 日本電設工業(1950)】
PER18.49倍 配当2.27%
AIデータセンター × 電設工事
▶ どんな会社?
鉄道電気工事を主力とする設備工事会社です。
▶ 注目ポイント
・12月末の線越高は2184億円で前年同期比15%増
・JR東日本向けを軸に、安全対策や老朽化更新、耐震補強工事の需要が堅調
・27年3月期は新線や更新工事が順調
・AI関連では、新設・増設工事が増え、データセンター向け受注が積み上がる流れ
・採算重視の受注も進み、利益面でも追い風
▶ 狙い方
AI関連の中でも、派手なIT銘柄ではなく設備工事の実需を取る周辺銘柄として注目です。
受注残の積み上がりを見ながら、中期で追いたい銘柄です。
【② ADEKA(4401)】
PER15.87倍 配当2.66%
高機能素材 × 連続増配
▶ どんな会社?
化学品や食品原料、農薬などを手がける総合化学メーカーです。
▶ 注目ポイント
・農薬は海外を軸に堅調で、27年3月期も牽引役
・樹脂添加剤は足元でやや想定未満ながら、新商品寄与で回復期待
・食品原料高や償却増を吸収し、営業増益・最高益を見込む
・現預金が豊富で、自己株買いに加え配当性向40%以上を掲げる
・連続増配姿勢もあり、株主還元の厚さが魅力
▶ 狙い方
AIど真ん中の銘柄というより、高機能材料の広がりや還元姿勢に注目したい堅実タイプです。
テーマ株に偏りすぎず、安定感も意識するなら押さえておきたい銘柄です。
■5. 大化け期待株
【① レンゴー(3941)】
PER10.05倍 配当3.17%
値上げ浸透 × 収益反発
▶ どんな会社?
段ボールや紙器、軟包装などを手がける大手包装メーカーです。
▶ 注目ポイント
・海外は重量物段ボールがやや軟調ながら、軟包装は伸長
・紙・板紙は前期値上げの寄与があり、収益改善に期待
・27年3月期は紙・板紙の値上げがフル寄与する見通し
・土地収用の受取補償金148億円も下支え材料
・セルロースナノファイバーがインクジェットインキへ採用され、新材料分野にも広がり
▶ 狙い方
PERは低めで、高配当もある一方、まだ地味な印象の銘柄です。
ただ、値上げ効果の浸透と新素材分野の広がりが進めば、見直し余地はありそうです。
割安株の反発狙いとして、中期で注目したい銘柄です。
【② トライアルホールディングス(141A)】
PER108.43倍 配当0.37%
攻めの出店 × 利益成長
▶ どんな会社?
ディスカウント型の小売事業を展開する会社です。
▶ 注目ポイント
・西友買収で売上4500億円上乗せ見通し
・値上げの浸透で既存店も好調
・総菜やPBが伸び、西友はリベート面でも想定以上の寄与
・152億円特損はあるものの、営業増益幅は拡大見通し
・来期から3年で西友90店舗を改装・業態転換
・小型店「トライアルGO」の100店舗出店も視野
▶ 狙い方
PERはかなり高く、配当も低いため、安定配当狙いの銘柄ではありません。
そのぶん、出店攻勢や買収効果が業績に乗ってくれば、成長株としての評価が一段と高まる可能性があります。
値動きは大きくなりやすいので、押し目を見ながら中期で追いたい銘柄です。
今回は、四季報最新号の中から中期目線で気になった銘柄をテーマ別にご紹介しました。
四季報は、ただ眺めるだけではなかなか活かしきれませんが、視点を持って読むことで企業の変化や成長の芽が見えやすくなります。
今回取り上げた銘柄も、すぐに売買するというより、まずは監視リストに入れて今後の値動きや材料を追いかけてみると、学びの多い存在になるはずです。
これからもブログでは、四季報や相場の中から注目ポイントを拾いながら、皆さんの銘柄選びに役立つ情報を分かりやすくお届けしていきます。
次回もぜひ、楽しみにしていてください。