日経平均は
大きく上昇している。
ニュースでも、
「日本株は堅調」
「株式市場は強い」
と報じられている。
それなのに、
自分が保有している株は
ほとんど上がらない。
それどころか、
買った直後から
下がってしまった。
このような経験を
したことはありませんか?
こうした時は、
銘柄選びそのものが
間違っていたとは
限りません。
その銘柄にとっての
「地合い」が
合っていなかった可能性が
あります。
今回は、
株を買う前に確認したい
地合いの基本的な見方を、
できるだけ分かりやすく
お伝えします。
◆ そもそも「地合い」とは
地合いとは、
簡単に言えば、
株式市場全体の
雰囲気や流れ
のことです。
市場全体が上昇し、
多くの銘柄が
買われている状態なら、
地合いは良いと
判断できます。
反対に、
指数が下落し、
多くの銘柄が
売られている状態なら、
地合いは悪いと
考えられます。
ただし、
日経平均だけを見て、
「今日は地合いが良い」
と判断するのは
少し危険です。
日経平均は、
値がさ株と呼ばれる
一部の株価が高い銘柄の
影響を強く受けます。
そのため、
日経平均が上昇していても、
実際には多くの銘柄が
下落していることがあります。
これが、
「指数は強いのに、
自分の株は上がらない」
という現象が
起きる理由の一つです。
◆ なぜ地合いを見るのか
どれほど良い銘柄でも、
市場全体が大きく
崩れている時には、
売りに巻き込まれることが
あります。
逆に、
多少材料が弱い銘柄でも、
市場全体が強ければ、
資金の流れに乗って
上昇することがあります。
個別銘柄の実力だけでなく、
市場全体から吹いている
追い風や向かい風も、
株価に影響するということです。
私は銘柄を見る前に、
「いまは積極的に
買いやすい相場なのか」
「少し慎重に
見た方がいい相場なのか」
を先に考えます。
この順番を守るだけでも、
無理なエントリーは
減らしやすくなります。
◆ 地合いを見るポイント①
主要指数を確認する
最初に見るのは、
代表的な株価指数です。
日本株であれば、
・日経平均
・TOPIX
・東証グロース市場250指数
などを確認します。
日経平均は、
日本を代表する
225銘柄で構成された指数です。
一方、TOPIXは
より広い範囲の企業を
対象としているため、
市場全体の動きを見る時に
役立ちます。
日経平均だけ上がり、
TOPIXが弱い場合は、
一部の大型株だけが
買われている可能性があります。
反対に、
日経平均とTOPIXが
そろって上昇していれば、
市場全体に買いが
広がっていると
判断しやすくなります。
また、
小型株や成長株を
売買する方は、
グロース市場の指数も
確認した方がよいでしょう。
大型株が強くても、
グロース株が弱い日は
珍しくありません。
自分が売買する銘柄に
近い指数を見ることが
大切です。
◆ 地合いを見るポイント②
値上がり銘柄数を見る
指数とあわせて
確認したいのが、
値上がり銘柄数と
値下がり銘柄数です。
たとえば、
日経平均が上昇していても、
値上がり銘柄が少なく、
値下がり銘柄の方が多い。
このような日は、
見た目ほど地合いが
強くない可能性があります。
逆に、
指数の上昇幅は小さくても、
多くの銘柄が上昇していれば、
相場の中身は
比較的しっかりしています。
指数は相場の表面、
値上がり銘柄数は
相場の中身を見る数字。
このように考えると、
分かりやすいと思います。
◆ 地合いを見るポイント③
強い業種を確認する
市場全体が強くても、
すべての業種が
同じように上がるわけでは
ありません。
その日に資金が入っている
業種もあれば、
売られている業種もあります。
たとえば、
・半導体関連
・銀行
・商社
・自動車
・小売
・医薬品
など、
日によって主役は変わります。
銀行株が強い日に、
グロース株ばかりを
探していても、
なかなか良い銘柄が
見つからないことがあります。
これは、
銘柄が悪いというより、
資金が集まっている場所が
違うからです。
地合いを見る時は、
「市場全体は強いか」
だけでなく、
「どの業種が強いのか」
まで確認することが
重要です。
自分が買おうとしている株の
業種が強ければ、
追い風を受けやすくなります。
◆ 地合いを見るポイント④
米国株と為替を見る
日本株は、
米国市場や為替の影響を
受けやすい傾向があります。
特に確認したいのは、
・NYダウ
・NASDAQ
・S&P500
・ドル円相場
などです。
ハイテク株を狙う場合は、
NASDAQや米国の
半導体関連株の動きが
参考になります。
輸出企業であれば、
円安や円高の影響を
受けることがあります。
ただし、
「円安なら必ず
輸出株が上がる」
というほど
単純ではありません。
為替が動いた理由や、
その動きがすでに
株価へ織り込まれているかも
考える必要があります。
大切なのは、
為替だけで売買を
決めることではなく、
地合いを判断する材料の
一つとして使うことです。
◆ 地合いを見るポイント⑤
重要イベントを確認する
株式市場は、
重要な経済指標や
政策イベントの前後で、
動きが不安定になることが
あります。
代表的なものには、
・米国雇用統計
・消費者物価指数
・FOMC
・日銀金融政策決定会合
・メジャーSQ
・主要企業の決算発表
などがあります。
重要イベントの前は、
投資家が様子見になり、
値動きが小さくなることも
あります。
反対に、
発表後は想定との差によって、
株価が大きく動く場合が
あります。
買いたい銘柄があっても、
翌日に大きなイベントが
予定されているなら、
無理に入らず、
結果を確認してから考える。
これも地合いを踏まえた
立派な判断です。
◆ 地合いを3段階に分ける
私は地合いを、
難しく考えすぎず、
・強気
・中立
・弱気
の3段階に分けて
考えるようにしています。
【強気の地合い】
・主要指数が上向き
・値上がり銘柄が多い
・強い業種が複数ある
・出来高も増えている
このような状態です。
強気の地合いでは、
良い形の銘柄があれば、
比較的積極的に
エントリーを検討できます。
【中立の地合い】
・指数の方向感が乏しい
・値上がりと値下がりが拮抗
・業種によって強弱がある
・重要イベントを控えている
このような状態です。
中立の時は、
全体相場よりも
個別銘柄の強さを
慎重に確認します。
無理に銘柄数を増やさず、
条件の良いものだけを
選ぶことが大切です。
【弱気の地合い】
・主要指数が下向き
・値下がり銘柄が多い
・多くの業種が売られている
・悪材料への反応が大きい
このような状態です。
弱気の地合いでは、
買いを見送ることも
重要な選択肢です。
買わなければ、
損をすることもありません。
相場が落ち着くまで
資金を温存することも、
投資の一部です。
◆ 地合いが良くても
必ず上がるわけではない
ここで注意したいのは、
地合いが良ければ
どの株を買っても
上がるわけではないことです。
地合いは、
売買判断を助ける
一つの材料です。
最終的には、
・個別銘柄のチャート
・業績や決算
・出来高
・買う位置
・損切りの基準
なども確認する必要があります。
地合いが良いことは、
追い風が吹いている状態。
ただし、
進む方向を間違えれば、
追い風があっても
うまく進めません。
地合いと個別銘柄の両方が
そろっている場面を探すことが、
大切です。
◆ 買う前の簡単チェック
株を買う前には、
次の項目を
確認してみてください。
・日経平均は上向きか
・TOPIXも上昇しているか
・値上がり銘柄は多いか
・買いたい業種は強いか
・米国株や為替は安定しているか
・重要イベントを控えていないか
すべてが良い必要は
ありません。
ですが、
悪い項目が多い時は、
少し慎重になる。
この習慣を持つだけでも、
買った直後に
相場全体の下落へ
巻き込まれる失敗を
減らしやすくなります。
◆ まとめ
地合いを見る時は、
次の5つを確認します。
主要指数
値上がり銘柄数
強い業種
米国株と為替
重要イベント
そして地合いを、
・強気
・中立
・弱気
の3段階に分けて
考えてみてください。
株式投資では、
良い銘柄を探すことに
意識が向きがちです。
ですが、
その銘柄を
どの相場環境で買うかも、
同じくらい大切です。
個別銘柄を見る前に、
まず全体相場を見る。
この順番を習慣にすると、
無理なトレードは
少しずつ減っていきます。
地合いが悪い時に
無理をしないこと。
そして、
追い風が吹いた時に
動けるよう準備しておくこと。
焦らず、
その日の相場環境に合った
判断を積み重ねていきましょう。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。