こんにちは。
ソーシャルインベストメントの
ふなぐちです。
突然ですが、覚えていますか?
新型コロナが世界を襲った2020年のことを。
まず日本で話題になったのは、
横浜港に停泊した
ダイヤモンド・プリンセス号。
乗客乗員3,711人のうち712人が感染した、
あの光景。
ニュースでは毎日、
感染者数と船の映像が流れていました。
そして同年4月7日。
安倍首相(当時)が緊急事態宣言を発令。
「もはや時間の猶予はない」
東京、大阪など7都府県に、
外出自粛が要請されました。
街から人が消えた。
飲食店が閉まった。
通勤電車もガラガラだった。
あの、異様な静けさを覚えていますか?
そのさなかの2020年4月20日。
WTI原油先物の価格が
史上初めて「マイナス」になりました。
・・・マイナス、です。
「原油を買ったら、
お金がもらえる」
・・・という、
冷静に考えると意味不明な
出来事が実際に起きたのです。
そして、不謹慎にもそのタイミングで
ふなぐちは日がなシコシコと
トレード三昧の日々を送っていました。
(先に謝っておきます。
申し訳ございません。)
改めて説明します。
【WTI原油とは何か】
WTIとは
“West Texas Intermediate”の略で、
アメリカ・テキサス州などで産出される
原油の銘柄のこと。
品質が高く、
世界中で「原油価格の指標」として
使われています。
日本で「原油が上がった」
「原油が下がった」と
ニュースになるときの”アレ”です。
そのWTIが、2020年4月20日に
1バレルあたりマイナス37.63ドルという
歴史的な価格をつけました。
なぜマイナスになったのか?
理由は3つあります。
①コロナ禍で世界中の移動が止まり、
石油の需要が急激に消えた。
②それでも産油国は
供給を絞れなかった。
③そして決定的だったのが、
原油の「貯蔵タンク」が
満杯になってしまったこと。
原油の先物取引というのは、
期日が来ると「現物」を引き取る
義務が生じます。
ところがタンクが満杯なので、
誰も原油を受け取れない。
「引き取ってくれるなら、
お金払うから頼む!」
という状況が生まれ、
結果として価格がマイナスに
なってしまったわけです。
今とはまったく逆の状況。
普通では、まず起こらない。
でも、起きた。
さて。
そのWTI原油なのですが、
今や1バレルあたり
約112ドル前後まで上昇しています
(2026年4月6日時点)。
なぜか。
アメリカのイラン攻撃によって
中東情勢が一気に緊迫し、
ホルムズ海峡の石油輸送が
滞るリスクが高まったからです。
-37.63ドルから、
+112ドルへ。
・・・隔世の念があります。
そして私はこのWTI原油を、
日がなトレードしていたわけです。
まさにコロナ禍、
原油価格がマイナスになった
あのタイミングで。
不謹慎にもほどがありますが、
しかし私も投資家の端くれ。
あんなめったにないチャンス、
逃す理由はありません。
やったのはコレです。
【2038】
原油先物ダブル・ブル(ドバイ原油先物)
ドバイ原油の価格変動の
2倍動くレバレッジ型ETNです。
「原油がマイナスなんて、
どう考えてもおかしい!
絶対に上がるでしょ!」
という確信のもと、
不謹慎とは知りつつも、
コロナ禍の混乱の中で
下がっては買い、
下がっては買い、
を繰り返していました。
その判断は・・・正しかった。
いやはや、儲かりました。
・・・まあ、
ふなぐちクラスの儲かり方なので、
このメルマガを読んでいる皆々様からすれば
ショボショボな感じかもしれませんが、
しかし、ふなぐちとしては
充実感満載の儲かり方を得ました。
トレードをすれば儲かる。
パソコン画面を開けば儲かる。
目を覚ませば儲かる。
生きているだけで儲かる。
コロナに罹患して、
アパホテルに隔離されているときも儲かる。
それはそれは充実した毎日を送っていました。
「おい、ふなぐち。
不謹慎にもほどがあるんやないか。」
・・・安心してください。
ちゃんとオチがあります。
儲かった手応えを感じたふなぐちは、
調子に乗りました。
「これはいける!!」
あろうことか、この【2038】を
信用買いしてしまったのです。
まあ、失敗談あるあるの信用買いです。
ただでさえ、
【2038】は原油価格の2倍動きます。
それに加えて、
信用買いの3倍ブースター発動ですから
都合「6倍」の動き。
しかも、なぜかそういうときに限って、
いつもより高値でつかんでいる。
わかりやすい高値づかみ。
その後はじわじわと下がっていき、
泣く泣く損切り。
半年かけてコツコツ貯めていた、
アパホテルでもコツコツ貯めていた、
原油の儲けはキレイに飛んでいき、
なおかつそもそもの元本まで
半分になってしまいました。
・・・という話です。
信用買いあるあるのオチで申し訳ありません。
先達たちが通った道を
ただただ、ふなぐちも通っただけ。
しかしここで「信用取引は怖い」
という話をするつもりはまったくありません。
信用取引は、きちんと使えば
れっきとした投資の武器です。
問題はふなぐちが
「原油がマイナスなんてあり得ない!」
「絶対に上がる!」
という
根拠のない思い込みを
信用取引に乗せてしまったこと。
これはそもそも
「信用取引様」そのものに
失礼に当たる使い方です。
どんな手法も、
感情的な確信にレバレッジをかけた瞬間に
(かっこよく言えば)凶器になる。
それがふなぐちの身をもった学習でした。
さて、この記事を書いている
4月6日のWTI原油は約112ドル前後。
私がシコシコトレードしていた
2020年の「-37.63ドル」から
中東情勢が一気に緊迫した
2026年の「+112ドル」へ。
改めて感慨深いものがあります。
これ以上のオチはありません。
ではまた。
お会いしましょう。